World of Warcraft: 年末スペシャル「Morbent Felを倒せ」その1

31日まで6日連続で「年末スペシャル:Morbent Felを倒せ」をお送りします.たぶん.というか東京あたりに終結していて,見ている人は少ないよね.しかも冬なのに怪談ぽいし・・・夏はまた別のでもやりますか.

Morbent Fel: 大ボスのネクロマンサーをを倒せ (32)

Sven's Revenge から始まる一連のクエストの最後を飾る,Duskwood 最強の敵にして邪悪な魔法使いである(らしい) Morbent Fel を倒すクエストです.

せっかくながーいストーリーがある話でもあるので,どういういきさつでこれを倒すことになったのか,流れを追ってみました.以下は主に npc のセリフと日誌の内容を翻訳した文書になっていますが,あまり重要でないところは飛ばしたり,多少脚色したりしています.



序章

Duskwood の北西の端でたたずんでいる Sven Yorgen という男から,こんな話をきいた.
「私は以前,この地域の東南で農場を経営していました.ところが,Deadwind Pass からやってきた Dark Rider が農場を襲い,私がいない間に家族を虐殺したのです! そして私が農場に戻ったとき、連中が納屋の近くで何かを埋めているような人影を見たのです.その影をとらえようとしたのですが,残念ながら逃げられてしまいました.私はその後,彼らの追跡をするためにその場を離れてしまい,その人物が何を隠していたのか分かりません.その人影が隠したものを見つけてもらえませんか.農場の納屋の近くにある,古い切株の後ろあたりだったと思います.」

さっそく農場の跡地へいってみると,そこには無残にも破壊されて荒れ果てた農地と,盗賊たちの根城となってしまった Sven の住んでいたと思われる廃屋があった.Sven の話の通り,納屋らしき場所の裏手にいってみると,そこには何かをあわてて隠したかのように雑に土が盛られた場所があった.そこを掘り返してみると,土で染みが付いた小さな本が見つかった.しかし、その本には何のタイトルも付いていない.中を開いてみると,本には次のように書かれていた.

「この数週間に起こった悲惨な事件は,私が耐えられる限界をはるかに超えるものだった.今こうして,私が見たことを本に書き留めることで,何とか心が乱れるのを防いでいるのだ…まさにそのために,私はこうして日誌を書き綴っているのだ.これが,荒涼とした日々を過ごす中での唯一の安らぎとなっているのだ.

事件は,Roland's Doom で見つかった呪われた鎌から始まったのだ.その鎌が見つかる以前は,ここは Northshire Valley と同じくらい平穏だった.しかし,私は鉱山の中で瓦礫の中から柄を突き出していたその鎌を見つけてしまった.そして,それは自分自身を自由にするために,私にそれを引き抜かせるように呪いをかけたのだ.そのときに,Roland's Doom は呪われた地となってしまったのだ!

鎌が自由の身となるとすぐ,あのおぞましい奴らが現れた.足元の穴から這い出て来る奴ら,木の枝から静かに下りてくる奴らもいた.私たちの半分は,最初の数分のうちにパニックに陥った.私を含む残り半分は,そこから何とかして逃れようとした.私は走って逃げる間に,仲間が奴らの爪や歯の犠牲になって静寂を切り裂くような短い叫び声を上げるのを聞いた.

ただ,私がその夜に生き残れたことだけは確かだ.私はいつも用心深い.振り上げられたこぶしから逃れることも,落とし穴から脱出することもいつも素早かった.私のあだ名も,そうした特技から来ているくらいなのだ.この特技が,その夜の悲劇から私を救ってくれたのだろう…

…いや,実は私を救ったのは,瓦礫から引き抜いたあの呪わしい鎌なのだろうか.必死に逃げている間に,鎌をどこかで落としてしまったので,鎌が私を救ったということはあまり考えられないのだが.しかし,もし Worgen を Duskwood に連れてきたのが私であるのなら,恐らく Worgen が私に皮肉な贈り物をくれたのだ.なんということだ.

Roland's Doom の悲劇を生き残った後に,私は Sven という男が経営していた農場の納屋の中に隠れていた.私は,その納屋で数日を過ごした.だが,あまりの恐怖に打ち震えていた私は,一度も Sven やその家族と顔を合わせるようなことはしなかった.ただ,納屋の中から見ているだけの私にも,Sven とその家族が礼儀正しくまじめな人々だということはよくわかった.もし私が彼らに正直に素性を打ち明ければ,おそらく彼らは私を母屋に入れてくれただろう.しかし,その時の私にはそんなことはとてもできなかった.鉱山で起こった恐怖の出来事が,まだ頭の中から離れなかったのだ.

だから,私はそのまま納屋に隠れ続けていたのだ…」

その2へ続く)