World of Warcraft: 年末スペシャル「Morbent Felを倒せ」その4

Roland's Doom からの逃亡劇を乗り切った後に,私は Sven という男性が経営する農場の納屋の中に隠れていた. 納屋で数日間暮らしていたが,恐怖のあまり Sven や彼の家族には決して顔を合わせようとはしなかった.しかし,私の隠れていた納屋から見ていただけでも,Sven と彼の家族が真面目で誠実な人々であることは感じていた.私がすべてを打ち明けたとしたら,彼らは私を迎え入れてくれたかもしれない.しかし,その時の私には,他人を信用することができなかった.まだ鉱山でうけたショックから立ち直れていなかったのだ.

そのため,私は納屋に隠れたまま過ごしていた.そして,そのことが再び私を生き延びさせることとなった.

私が納屋で暮らし始めた数日後に,Sven は農場をあとにして Darkshire に出かけていった.彼は妻にキスし,子供たちに微笑んで,おもちゃと菓子を買ってすぐに帰ると約束していた.哀れな男だ.それは,彼が家族の無事な姿をみた最後の時だった.

少なくとも,その時の彼らは幸福に包まれながら別れを告げていた.そして、少なくとも彼の妻は最初に殺されたので,彼女の子供が虐殺されることを見る不幸からは解放されていた.しかし,これらのわずかな慰めは,私には何の救いも与えてはくれない.私は農場で何が起こったかを見てしまった.そしてその惨劇の様子は,私の夢に繰り返し現れることだろう.

今,その夜の詳細を書こうとする私の手は震えている.Sven は遠方に出かけてしまったとき,彼の家族だけが Black Rider の前に晒されるように運命づけられてしまった.Deadwind Pass からやって来た fiend らに私が立ち向かっていればと思うと,再び後悔の念にかきむしられてやまない.だが,それは偽りの後悔だ.悲劇からの生存者は,誰しも同じような後悔の念に苦しめるのだ.たとえ私が隠れていた場所から飛び出したとしても,奴らに裂かれて原型をとどめないほどに砕かれ,私の一部であっただろう無残な肉片を辺り一帯にまき散らされていただけだろう.

しかし,たとえそうだとしても,私がこの凶悪な殺人を食い止めることを何ひとつしなかったことは確かだ.本当に後悔されてやまない.私は Sven の農場に Black Rider を呼び込んでしまったのだ.鎌を見つけたことは,Duskwood に Worgen を呼び寄せただけではなかったのだ.奴らを呼び寄せたと同時に,Deadwind Pass から Rider を呼び出してしまった.

奴らが虐殺を始める直前に,Sven の妻に対し,奴らはひとつの質問をした.彼女は死を確信していたようだが,彼女は子供を近くに抱えることで,できるだけ子供たちの恐怖をやわらげようと懸命になっているのが,私にはよくわかった.

Rider のうちの一匹が,硬い研ぎ石で斧を研磨するときのような,甲高い金切り声をあげた.奴は言った

「Elune の鎌」

それはまるで,恐ろしい叫び声で相手を窒息させようとするかのようだった.

私はその身の毛のよだつ声を聞いたとき,例えようもない恐怖が私の体を鷲掴みにした.私は Rider が発した「鎌」という単語の意味するものを知っていた.何日か前に Roland's Doom で見つけた,あの呪わしいものを思い浮かべた.まさに,それこそは Black Rider が探し求めたものだったのだ!

そしてまさにこのとき,Sven の家族が死から逃れ得ないだろうと思ったのだ,

私は Sven の妻の名前を知らない.彼女は,今までに夫と子供から「最愛の人」「私の愛」,または「ママ」とだけ呼ばれていたからだ.しかし,そのとき私は彼女の名前を知りたいと思った.あの日の彼女の行動は,一生忘れることはできないだろう.彼女はただの農業者の妻ではあったが,あれほどの勇気がある人間をこれまでに一度も見たことはない.

無論,彼女は鎌のことは知らなかった.しかし,Rider が鎌を探していることを知った時、すぐさまひとつの策が彼女の頭で作られたようだった.その策は大胆で,なおかつ賢明なものだった.それが有効に働きさえしたら,事態は少しはよくなっていただろう.

「鎌ですって?」と,彼女は穏やかな声で言った.「もちろん知ってますよ.誰が知らないもんですか.」彼女は,声を発した Rider を凝視した.もし私が何もしらずにこの言葉を聞いていれば,彼女が本当のことを言っていたと信じたに違いない.それほどまでに,彼女の演技は真に迫っていた.しかし,実際には彼女が鎌に関する知識を得る方法は全くなかったのだ.

彼女の策略はうまく行ったようだった.質問を発した Rider は,彼女のほうにわずかにに頭を曲げて悲鳴のような声で言った.

「どこだ」

「そこまであなた方を連れて行きますよ」と彼女は言った.そのとき私は,わずかな望みが彼女の目の奥で揺らめいているのを見た.

「しかし,その場所はかなり遠いのです.私の子供を連れていけば,足手まといになるでしょう.子供たちはここに置いていきます.」

(その5に続く)

World of Warcraft: 年末スペシャル「Morbent Felを倒せ」その3

Jitters の日記

「この数週間に起こった事件の凄惨さは,すでに私の心が耐えられる限界を超えている.この日誌に文字を書き連ねることによって,なんとか狂気が押し寄せることを防いでいるにすぎない.これは,私が死の世界へひきずりこまれてしまった仲間に罪を告白し,懺悔をしていると感じているのだろうか.それとも,暗澹たる思いに満たされた私の心を,紙という限られた場所にではあるが,解放できていると感じているのかもしれない.

私はこの日誌を書く前,別の本を書き始めていた.しかし,すでにそれは私が取り戻すことができない場所に置いてきてしまった.だから,私はこの一部始終を最初から書きなおすつもりだ.しかも今度は,本当の始めから書き始めるつもりだ…

それは,彼らが Roland's Doom と呼んでいる鉱山の中で,呪われた鎌の調査をしたことから始まったのだ.まさに,それがすべての始まりだった.これより前は,私たちの Duskwood における作業の進捗が良好で,Defias Brotherhood はそれに満足していた.その鎌が見つかる前は,ここは Northshire Vallay と同じくらいに平穏な場所だったのだ.

しかし,私が鉱山の瓦礫の山から柄が突き出しているあの鎌を見つけてから,すべてが変わった.鎌は私に自分自身を解放するために,私にそれを引き抜かせる呪いをかけたのだ.そして Roland's Doom は,鎌が引き抜かれた直後から死で満たされた忌むべき地となったのだ!

何が起こるかを予め知っていたならば,その古代文字が彫りこまれた木の柄を握ろうとする私自身の手を切り落としていたに違いない.後悔してもしきれないのだ! 私は,後悔とは老人だけのの特権であるとばかり思っていた.しかし今は,それが老人のものだけでないことを知ってしまった.脱ぎ去ることができない後悔という名のマントを,惨めさに体を屈して肩から羽織ってしまったかのようだ.そう,それは絶望というのかもしれない.しかし,それでも私はこのを日誌を書き続けねばならない…

鎌が解き放たれた直後,得体の知れない変化が鉱山の中を走り,鉱山全体がさざ波を起こしているかのようだった.揺らめく松明からの光が何かによって歪められ,私たちの声は異様なまでにも増幅されて強く響き渡った.あるときは,誰かのささやき声がまるで叫び声のようにトンネルに響き渡り,全員が耳を手でふさがなくてはならないほどになった.しかしあるときは,大声で叫んでも風のささやきのようになってしまい,ほんの数歩先までしかその声が聞こえないほどに小さくなった.

もっとも,この奇妙な状況に対する私たちの驚きは長くは続かなかった.これは本当に,鉱山でこれから起こることの前触れにすぎなかったのだ.そう,Worgen が現れたのだ.

奴らは,鉱山のいたる所から現れたのだ.足元の埋め立てられた穴を掻き毟って出てきたものや,鉱山を支える木材の上から現れるものもいた.そこにいた仲間の半分が,パニックに陥った最初の数分の間にやられてしまった.私を含む残り半分は,その場から逃れようとした.必死で走っている間にも,たくさんの仲間が奴らの歯牙にかかって連れ去られたり,引き裂かれるのが見えた.短く鋭い悲鳴が,鉱山の静けさを切り裂いているかのようだった.

恐らく,私はそこから生きて帰った唯一の人間だろう.

私が言えることは,あの夜,私は生き残れたということだけだ.私はいつも用心深かった.敵の拳をかわすことや,落とし穴から脱出することも得意だった.私の Jitters (神経質なやつ) というあだ名も,この性格に由来している.この用心深い性格が,私に何かを警告してくれたことで生き残れたのかもしれない.

もしくは,瓦礫から引き抜いたあの鎌のせいかもしれない.必死で逃亡している間に,その鎌をどこかに落としてしまったので,鎌それ自身が直接的に私を守ったわけではないだろう.しかし,Worgen が Duskwood に現れるきっかけを作ったのが私であるのなら,もしかすると Worgen は私に生き残るという皮肉な名誉を与えたのかもしれない.なんと呪わしいことだろうか.

そうでなければ,私が引き起こした Duskwood の変化の一部始終を見届ける運命を背負ってしまったのかもしれない.Worgen がこの地に激しい攻撃を加え,不浄の闇で包み込もうとしているとしても,私はその現実から目をそらすことが許されない身となってしまった.

もし,本当にそれが私の運命であるなら,それは Worgen だけではなく,さらなる別の要素も含んでいるはずだ.なぜなら,Worgen は Duskwood を支配しようとする唯一の勢力ではないからだ.Deadwind Pass から現れた fiend たちも Duskwood を支配しようと企んでいる.

Fiend に関するこの話は,私の物語の次の章となるはずだ.そして,願わくはそれが最終の章となってほしい…

その4に続く)

World of Warcraft: 年末スペシャル「Morbent Felを倒せ」その2

本の記述はそこで終わっていた.残りのページはすべて白紙だった.明らかにまだ続きがあると思われたが,おそらくは何らかの理由で書かれなかったのだろう.この記述だけでは,農場に何が起こったのかは分からなかったが,Sven ならば何か分かるかもしれない.ともかく,Sven にこの本を持って行ってみることにした.

Sven はその本を手に取って読み進めているうちに,不意に大声を出して言った.

「私が見た影は,きっと家族が殺される現場を見ていたんだな! その人物に,ぜひとも聞いてみたいことがある….しかし,いったい誰なんだろう!」

Sven は興奮した様子で続けた.「何とかして,その影が誰だったのかを突き止めたい….お願いします.その人物を突き止めてもらえませんか.その人物は,何か人にはいえないことを隠しているはずです.残念ながら今の私は,あなたが知っている以上の情報は持ち得ないのですが,この本を持って町に行ってみてください.町で人々に尋ねれば,この本の持ち主が見つかるかもしれません.」

落ち着かない様子の Sven から本を受け取って,Darkshire の町へと向かうことにした.薄暗い森の道を抜けて Darkshire の町へとたどりつき,誰から見せたものかと思案にくれたが,ふと一人の人物を思いついた.その人物とは,霊能力をもっている Madame Eva だ.彼女は別の事件(The Legend of Stalvan)でその能力の高さを見せている.彼女に見せれば何らかの情報が得られるかもしれない.そう思い,彼女のところへ持って行った.案の定,彼女は何かを感じ取ったらしい.

「そうね,だれかが最近この本に触れています.復讐心に駆り立てられた誰かが….本に残されている印象は…少なくとも,最初の所有者だった人物の印象は,ほんのわずかになっています.ただ,その所有者は,少なくとも Darkshire の出身者ではないようですね.」

Eva は本を渡しながら言った.

「この本をお返しします.あなたの探す人が見つかるとよいのですが.町の人々にも訪ねてみるとよいでしょう.何か他の手がかりがみつかるかもしれません.この本を書いた人は Darkshire の出身者ではありませんが,本を買ったのはこの町のようですよ.」

彼女の話が本当なら,この町の誰かがこの本を売ったということだ.その人物を見つけることができれば,誰に売ったかがわかるかもしれない.

町の人たちをひとりずつ当たってみたところ,運良く本を売ったという人物を見つけることができた.Clerk Daltry という人物だった.彼は本を売った人物について話してくれた.

「たしか1カ月ほど前だったと思います.白紙のこの本を,どこの誰とも素性が分からない男に売りましたよ.彼は自分の名前は名乗りませんでしたが,とても神経質で何かに怯えるように異常なほどビクビクとしていましたね.こんな話が何かの役に立てばよいのですが….そうだ,宿屋に行ってみるといいかもしれません.本を買った人物がこの町にしばらくいたのなら,誰かが宿屋でその姿を見ていているに違いありません.」

確かにそのとおりだろう.さっそく宿屋へと行ってみた.すると宿の主人の Smitts が,それらしい人間を見たと言った.

「確かに,この本のことは覚えているぞ.本の持ち主は、数日の間ここで宿をとっていた.バーでこの本に何かを書きこんでいたな.しかし,誰かに追われていたのか,突然奴は町を出ていった.確か奴を最後に見たのは,町の西にいるところだったな.まるで,次の隠れ家でも探しているかのようだった.この町の西には Raven Hill がある.奴はそこにでも向かったのかもしれない.…しかし,奴が生きて見つかることを祈ってるぞ.町の外はとても安全とはいえないからな.運が悪ければ,獣に食われちまっているかもしれないぜ.」

どうやら本を買った人物は,ずいぶんと前に町から出て行ってしまったらしい.ともかく西に向かっていったという情報だけを頼りに,町から道沿いに西へ向かってみることにした.

薄暗い道を進んでいくと,Smitts が話していた Raven Hill の入口に差し掛かった.その時,ふと廃墟の井戸端に人影があるのに気がついた.その人影は Jitters という奇妙な名前の人物だった.最初,彼は私を非常に警戒している様子だったが,彼の本を見せると,安堵とも悲嘆ともとれる溜息をついてからこう話し始めた.

「たしかに,私がこの本を書きました.ついに私を見つけたというわけですね.本を読みましたか? そうだとしても,その本にはまだ真相の半分しか書いていないのですよ….なぜなら,私は書き終わる前に Sven の農場に本を隠して逃げるしかありませんでした.しかし,ここに残りの半分を綴った日誌があります.これを Sven に届けてください.農場で何が起こったのか,すべてここに書かれています.この数週間というもの,私の支えとなるものはこの日誌だけでした.本当はこの日誌は渡したくはありませんが…これを Sven に見せることで,彼に会うことを避けられるならば,それも仕方がないでしょう.」

そう言って彼は日誌を取り出した.どうやら運良く本の作者に巡り合えたようだ.しかし,彼から受け取った日誌には,恐るべきことが書かれていたのだ.

その3に続く)

World of Warcraft: 年末スペシャル「Morbent Felを倒せ」その1

31日まで6日連続で「年末スペシャル:Morbent Felを倒せ」をお送りします.たぶん.というか東京あたりに終結していて,見ている人は少ないよね.しかも冬なのに怪談ぽいし・・・夏はまた別のでもやりますか.

Morbent Fel: 大ボスのネクロマンサーをを倒せ (32)

Sven's Revenge から始まる一連のクエストの最後を飾る,Duskwood 最強の敵にして邪悪な魔法使いである(らしい) Morbent Fel を倒すクエストです.

せっかくながーいストーリーがある話でもあるので,どういういきさつでこれを倒すことになったのか,流れを追ってみました.以下は主に npc のセリフと日誌の内容を翻訳した文書になっていますが,あまり重要でないところは飛ばしたり,多少脚色したりしています.



序章

Duskwood の北西の端でたたずんでいる Sven Yorgen という男から,こんな話をきいた.
「私は以前,この地域の東南で農場を経営していました.ところが,Deadwind Pass からやってきた Dark Rider が農場を襲い,私がいない間に家族を虐殺したのです! そして私が農場に戻ったとき、連中が納屋の近くで何かを埋めているような人影を見たのです.その影をとらえようとしたのですが,残念ながら逃げられてしまいました.私はその後,彼らの追跡をするためにその場を離れてしまい,その人物が何を隠していたのか分かりません.その人影が隠したものを見つけてもらえませんか.農場の納屋の近くにある,古い切株の後ろあたりだったと思います.」

さっそく農場の跡地へいってみると,そこには無残にも破壊されて荒れ果てた農地と,盗賊たちの根城となってしまった Sven の住んでいたと思われる廃屋があった.Sven の話の通り,納屋らしき場所の裏手にいってみると,そこには何かをあわてて隠したかのように雑に土が盛られた場所があった.そこを掘り返してみると,土で染みが付いた小さな本が見つかった.しかし、その本には何のタイトルも付いていない.中を開いてみると,本には次のように書かれていた.

「この数週間に起こった悲惨な事件は,私が耐えられる限界をはるかに超えるものだった.今こうして,私が見たことを本に書き留めることで,何とか心が乱れるのを防いでいるのだ…まさにそのために,私はこうして日誌を書き綴っているのだ.これが,荒涼とした日々を過ごす中での唯一の安らぎとなっているのだ.

事件は,Roland's Doom で見つかった呪われた鎌から始まったのだ.その鎌が見つかる以前は,ここは Northshire Valley と同じくらい平穏だった.しかし,私は鉱山の中で瓦礫の中から柄を突き出していたその鎌を見つけてしまった.そして,それは自分自身を自由にするために,私にそれを引き抜かせるように呪いをかけたのだ.そのときに,Roland's Doom は呪われた地となってしまったのだ!

鎌が自由の身となるとすぐ,あのおぞましい奴らが現れた.足元の穴から這い出て来る奴ら,木の枝から静かに下りてくる奴らもいた.私たちの半分は,最初の数分のうちにパニックに陥った.私を含む残り半分は,そこから何とかして逃れようとした.私は走って逃げる間に,仲間が奴らの爪や歯の犠牲になって静寂を切り裂くような短い叫び声を上げるのを聞いた.

ただ,私がその夜に生き残れたことだけは確かだ.私はいつも用心深い.振り上げられたこぶしから逃れることも,落とし穴から脱出することもいつも素早かった.私のあだ名も,そうした特技から来ているくらいなのだ.この特技が,その夜の悲劇から私を救ってくれたのだろう…

…いや,実は私を救ったのは,瓦礫から引き抜いたあの呪わしい鎌なのだろうか.必死に逃げている間に,鎌をどこかで落としてしまったので,鎌が私を救ったということはあまり考えられないのだが.しかし,もし Worgen を Duskwood に連れてきたのが私であるのなら,恐らく Worgen が私に皮肉な贈り物をくれたのだ.なんということだ.

Roland's Doom の悲劇を生き残った後に,私は Sven という男が経営していた農場の納屋の中に隠れていた.私は,その納屋で数日を過ごした.だが,あまりの恐怖に打ち震えていた私は,一度も Sven やその家族と顔を合わせるようなことはしなかった.ただ,納屋の中から見ているだけの私にも,Sven とその家族が礼儀正しくまじめな人々だということはよくわかった.もし私が彼らに正直に素性を打ち明ければ,おそらく彼らは私を母屋に入れてくれただろう.しかし,その時の私にはそんなことはとてもできなかった.鉱山で起こった恐怖の出来事が,まだ頭の中から離れなかったのだ.

だから,私はそのまま納屋に隠れ続けていたのだ…」

その2へ続く)

[wow] World of Warcraft: クリスマスイベント (Winter Veil)

毎年同じ内容みたいなのであまりやる人はいない(?)ようですが,Archivement の対象にもなってるので一応やってみました.

Stolen Winter Veil Treats: 雪だるまを探せ

Alliance の場合は Ironforge の bank の前にあるテントの中にいる Macey Jinglepocket というゴブリンから受けられます.ただし ! マークがテントの中に隠れていて分かりにくいです.内容は,荷物を輸送中だった雪だるま (Strange Snowman) を探してほしいというものです.こう書くと日本語が何だか変に見えますが,雪だるま自体が npc 扱いになってます(しゃべるとびょんびょん動くし).Alterac Mountains の雪のあるところのどこか,という情報だけもらえます.クエストは,雪だるまがいる場所まで行って話せばクリアになります.

場所は Alterac Mountains の (35.5 72.3) です.行き方は,Hillsbrad Foothills の Southshore (Horde は Tarren Mill) から北に進んで,道沿いに Alterac Mountains へ入ります. Alterac Mountains に入ったら左側の山沿いに進んでいって,Yeti がいるエリアの南西の端付近にいくと,木の下に雪だるまがいます.周囲にはレベル 34 前後の Yeti がそこそこの密集度でいるため,レベル 30 くらいのソロだと雪だるままでたどり着くのはかなり辛いと思います.

You're a Mean One...: 盗まれた荷物を取り戻せ

前のクエストの続きで,雪だるまからの依頼です.内容は,盗まれた荷物 (Stolen Treats) を Abominable Greench という Yeti から取り戻してほしいというものです.Stolen Treats を持っている Yeti は The Abominable Greench というレベル 36 の elite mob です.Yeti がいるエリア全域のどこかにいるようで,出現するときに RARRRRRR! とか叫びます.倒されてから再復活(respawn)するまで 5 分と wowhead に書かれてますが,私が見ていた時は倒された直後,すぐそばに respawn してました.また wowhead によれば,この elite は beast 扱いらしいので,hunter なら Beast Tracking で簡単に見つけられるそうです(他の Yeti は humanoid).

倒す敵は elite mob ですが,この mob 単体を倒すだけならレベル 35 ぐらいでも問題なく倒せそうでした.しかし,自分のレベルが 35 前後だと周囲の Yeti に襲われまくるので,探すこと自体が面倒な気がします.レベル 40 以上あれば,Yeti にも襲われにくくなります.探すのも倒すのも楽でしょう.レベル 80 近い人でも倒してる人がたくさんいたので,自分のレベルが低い場合は一緒に倒してくれるよう頼んでみるのも手でだと思います.アイテムを拾ったら,雪だるまを探してほしいと言っていたゴブリンに話すとクリアです.

この後に受けられる,A Smokywood Pastures' Thank You! という npc に話すだけのクエストをクリアすると,Smokywood Pastures Special Gift という箱のアイテムがもらえます.この中には生産系の各 profession で作れるクリスマス向け衣装や小物のレシピが入ってます.作れるようになるには,どれも skill 190 以上必要です.

Metzen the Reindeer: トナカイの救出

「Greatfather Winter のトナカイのうちの1匹である Metzen を誘拐した,身代金を要求する,という内容の手紙がきた.そのトナカイを見つけて助け出してほしい.クリスマスイベントが始まってしまって私はここから離れなれないんだ.代わりに頼む」というような内容です.Pouch of Reindeer Dust というアイテムも要求されますが,これはクエストを受けるときに渡されるポーチの中に入ってます.身代金要求の手紙とその手紙についての情報が書かれた手紙も一緒に入ってます.

身代金要求の手紙の中身は,クリスマスイベントとは思えないような危険な内容になってます.手紙は何故か2通あって,内容が違ってます.一方は「トナカイを生きて返して欲しくば,すぐに身代金 1000g をもって Tanaris の Lost Rigger Cove の口まで来い.トナカイを助けようなどと余計なことをすれば,すぐさまトナカイはあの世へ旅立つだろう.」と書かれてます.もう一方は「おまえのトナカイはここ Searing Gorge の熱にやられて長くはもちそうにない.我々の要求にすぐさま答えるのが賢明な選択だ.5つのスタールビーと 700g を持ってこい.それらを梱包して,何も目印をつけない状態で 1週間以内に Stonewrought Pass に置き去りにしろ.そうしなければ,Dark Iron Dwarven Winter Veil 祭のメインコースにトナカイを食ってしまうぞ.」と書かれています.

実際には Tanaris の 72, 47 へいっても Searing Gorge の 68, 34 へいっても Metzen という名前のトナカイが,大量の敵にかこまれています.周囲の敵はレベル 45 付近です.トナカイに近付いて右クリックして,さらに Sprinkle ... というメニューを選べば complete になります.レベルが 45 以上ならソロでも全く問題なくクリアできますが,レベル 40 以下だと一人では辛いかもしれません.敵を倒さなくても強引に話しかけて Sprinkle を選ぶまでの間耐えきれれば complete できますが,あまりレベルが低いとすぐに死んでしまうと思います.そもそもレベル 30 台だと,そこまで行くだけでも大変かもしれません.もともと mount がもらえるのがレベル 40 だったので,こういう調整になってるのかもしれませんが…

クリアすると,mount がトナカイに変身するアイテムがもらえます.

Treats for Greatfather Winter: クッキーとミルクをくれ

Greatfather Winter に Ice Cold Milk と Gingerbread Cookie を 5 個渡すクエストです.Ice Cold Milk のほうは Innerkeeper などから安く買えます.問題は Gingerbread Cookie のほうです.これを作るレシピはゴブリンから買えます.Cooking のスキルが 1 でも覚えられます.材料のひとつの Holiday Spices はゴブリンから買えますが,Small eggs のほうは自力で手に入れる必要があります.AH で買おうとすると,たぶんすさまじい高値で買わされるでしょう…まあ高レベルのキャラクタには痛くない程度の値段だと思いますが.

Small Eggs は Allience なら Loch Modern の湖の西岸にいる鳥が結構落とします.Redridge Mountains の町の北東の,蜘蛛と鳥がたくさんいるところの鳥もそこそこ落とします.Azuremyst Isle にいる鳥も落としてすごく弱いのですが,ちょっと遠いかもしれません.Horde だと Eversong Woods のマップ中央付近にいる鳥か,Mulgore の湖北側あたりにいる鳥が,とても弱くて卵も結構おとしてくれるようです.

[wow] World of Warcraft: Duskwood のクエスト (2)

Worgen in the Woods: 狼人間を倒せ(28)

短い chain quest です. Duskwood の安全を守るのに協力してほしいという内容で,実質的には worgen (狼人間のような mob)を倒しまくる内容になってます.

最初のクエストは Nightbane Shadow Weaver という worgen を倒してほしいというクエストです.敵はマップの (65, 70) 付近に大量にいます.密集度が高く,足が速いので add しやすくなってます.

二つ目のクエストは Nightbane Dark Runner という worgen を倒してほしいというクエストなのですが,この敵のいる場所は最初のクエストで倒す敵と重なってます.一緒にできればいいのに,残念ながら一緒にはできません.

三つ目のクエストは,(74, 73) 付近にいるレベルが 30 前後の worgen を倒すクエストです.密集度が高く,かなり add しやすいです.倒す数も 2 種類x 8 匹と多めです.

最後のクエストでは,メモを npc に届けると報酬がもらえます.

Mor'Ladim: Undead の中ボスを倒せ (30)


The Weathered Grave から始まる短い chain quest の三つ目のクエストです.最初のクエストはマップ (17, 29) にある墓標を読むことで受けられます.Darkshire の町の npc に話すと Morgan Ladimore についてのやや長い物語がかかれた本がもらえます.この本自体はクエストが終わっても手元に残りますが,このクエスト以外の用途はないようです(捨てても大丈夫).

この本をもらった後に受けられる三つ目のクエストがこれです.内容は,Mor'Ladim という elite の Undead mob を倒せというものです.この Mor'Ladim は (18, 40) あたりを中心にやや広い範囲をうろうろしてます.見かけは,サイズが大きい鎧を来た Undead という感じですが,elite なので周囲にいる Undead よりかなり強くなってます.むしろ,このクエストのことを知らないで雑魚 Undead を倒しているときに,いきなり強い elite に殴られて驚くみたいな感じです.ただ,周囲の Undead が add さえしなければ,どんなクラスでもレベル 30 程度あればソロで倒せると思います.

徘徊ルートを把握して add しそうな mob を掃除しておき,待ち伏せして戦うといいでしょう.二人以上のグループで倒せば簡単なので,現地に人がいれば声をかけてみるのも手でしょう.

Bride of the Embalmer: 呪われた心臓をとってこい (30)

The Hermit から始まる,やや長めの chain quest の最後のクエストです.

錬金術師は,死んでしまった妻をよみがえらせようとして自らの心臓を使った闇の魔法を使った.その結果,妻は蘇ったが,彼女には人間の肉を食べたくなる呪いがかかってしまった.彼女を安らかな眠りにつかせるために,彼女の墓までいって心臓を取ってきてほしい.そうすれば呪いを解くことができる」ということだそうです.

エストを受けてマップの(29,30)付近にいくと,青い ? マークが出ている墓穴があります.その場所をさわると,Undead の Eliza という敵が出現します.戦ってると途中からもう一体 Undead が出現して,必ず add してくるようです.2体とも倒したら,Eliza のほうを loot すると心臓が手に入ります.敵は level 30 ですが,どのクラスでもlevel 30 のソロで勝てるくらいの強さです.

なお,敵を倒しても心臓を取らないまま放置していると,すぐに死体が消えて再度青い ? が出た状態に戻ってしまうようです.この ? の状態に戻る時間がかなり短いため,倒したらすばやく取ってしまいましょう.? の状態に戻ると,また戦い直さないといけません.ちなみに心臓を取った後でも ? 状態に戻るので,多分何度でも戦えます(意味があるかは分かりません).

The Legend of Stalvan: 狂気の事件に終止符をうて (32)

The Legend of Stalvan から始まる一連の長い chain quest の最後となるクエストです.表面的には,ある敵を倒して指輪を持って帰ってこいという内容になってます.

このクエストは途中のクエストが配達クエストや,箱を開けるクエストが続いて戦闘らしい戦闘がほとんどありません(途中でお化けが何度か襲ってきますが).しかし,ちゃんと手紙や日記などを読んでいくと,実はかなりよくできたストーリーになっているようです.ということを WoW:Duskwoodの怖い話を見て初めて知りました….というか,これを知らずに最後のクエストをやっても,ただの敵倒しのクエストにしか見えず,面白さ半減どころか 1/100 くらいですね.というわけで,ちゃんとストーリーを追ってこなかったのなら,敵を倒す前に内容を読んでおくことを強くおススメします.

それはさておき,敵自体は二刀流のレベル 32 の Undead で,町からすぐ北にある小屋のようなところにいます.周囲にも同程度のレベルの undead がうろついていますが,ある程度掃除さえしておけば add する心配はありません.レベル 30 くらいで行ってもたぶん倒せます.例によって,グループで行けば人数分アイテムを落とします.

The Lost Ingots: インゴットを取ってこい

このクエストは,Morbent Fel 討伐につながる一連のクエストの 12 番目のクエストです.受けられる場所は Duskwood なのですが,実際にインゴットが取れる場所は Wetlands の町の南にある沈没船付近です.実質的に Wetlands のクエストになってます.

最初の 1 つめのインゴットだけは,Inn の南にある沈没船のところにある箱から取れます.しかしそれだけでは数が足りないので,その周囲にいるインゴットを落とす半魚人を倒しまくることになります.drop はあまりよくないため,周囲にいる半魚人を全滅させても足りない可能性があります.

このインゴットを持っていくと,Stormwind へいって Morbent Fel に対抗するための武器を作ってもらうクエストが受けられます.そして,その武器を手に入れたらいよいよ決戦となります.

エストシリーズそのものは,別の日にまとめて記述することにします.

World of Warcraft: Duskwood のクエスト

Westfall の東,Elwynn Forest から川を渡って南側に行ったところにある,薄暗い森と墓場が中心のエリアです.森といっても Ashenvale や Elwynn Forest ほどは木が茂っていないのに,墓場と廃墟が点在しているせいもあり,薄暗くて不気味な雰囲気があります.エリアは北西の廃墟,南西の農場,中央のやや平たい森,南から南東にかけての廃墟と山岳地帯,東部中央の町,北東の起伏がある森というような感じに分類できます.エリア中央北部には城のようなものがありますが,現時点ではここには入れないようです.エリア東側中央に Darkshire という Alliance 側の小さな町があり,ここに Fleight Point があります.町から北のエリアは空白地帯に近く,クエストで行くこともほとんどありません.Horde 側の npc は Darkshire の北東の山際に少しだけいて,レベル 40 以上で受けられるクエストをくれます.

配置されている敵の強さにはあまり法則性はないようで,弱い敵からさほど遠くないところに強い敵が配置されてたりします.ただ,中央にある道沿いの敵はやや弱く,そこから離れるほど強くなる傾向はあります.町より北にいくと道沿いの敵もやや強くなり,狼などが道にまで出てきてたりします.自警団が町から西にかけて道沿い歩いてはいますが,数が少ないので助けはあまり期待できません.配置されている mob としては狼,蜘蛛,骸骨,Ghoul(食人鬼),狼人間,盗賊などが中心です.

エリア北西の川を渡ると Elwynn Forest に,東の川を渡ると Westfall に,北東の谷を超えると Redridge Mountain に,道沿いに南に進めば Stranglethorn Vale につながっています.Horde 側の拠点はありませんが,西の大陸からやってきやすい Stranglethorn Vale から直接このエリアにつながっているためもあってか,Horde 陣営のプレイヤもかなりよく見かけます.なお,クエストで西のほうや南のほうへいくことが多いのですが,その場合は歩くより Westfall や Stranglethorn Vale の町まで Gryphon で飛んで行ってから Duskwood に歩いて戻るほうが早かったりします.

Eight-Legged Menaces: 蜘蛛を倒しまくれ (21)

15匹蜘蛛を倒すクエストです.Duskwood には蜘蛛が何種類かいますが,そのうちで最も弱い蜘蛛が対象です.大量にいるのは Westfall との境界を流れる川沿いのところです.北西の Elwynn Forest との境界付近にもいます.

なお,蜘蛛の脚を集めるクエスト(Dusky Crab Cakes)や,蜘蛛が落とす毒を集めるクエスト(The Totem of Infliction)と一緒にやると効率がいいです.

Seasoned Wolf Kabobs: 狼の肉とハーブをもってこい (25)

レシピクエストです.アイテムを落とす狼は北の川と西の川のほとり付近にいます.Wolves at Our Heelsで倒す狼と同じなので,一緒にやるといいと思います.ハーブのほうは Stormwind のにいる Felicia Gump という名前のハーブ屋(64.3,60.6)から 20c で買えます.この人から購入する以外の入手方法はないようです.

The Night Watch: 骸骨を倒せ

短い chain quest (一連のクエスト)で,骸骨を倒せというものです.倒す敵は町の南西にある墓場にたくさんいます.骸骨の骨を集めるクエスト(The Totem of Infliction)も受けておくといいでしょう.

クリアすると,同名のクエスト(The Night Watch)が受けられます.こっちは対象の敵がエリア北西の墓場(Raven Hill)と遠くなってます.倒す敵が別のクエスト(The Totem of Infliction)で集めるアイテムを落とすので,このクエストも受けておくといいと思います.

最後のクエスト(The Night Watch)は Ghoul を倒すクエストで,敵のレベルも 27-28 と高くなっています.このクエストで倒す対象の敵も,クエスト(The Totem of Infliction)のアイテムを落とします.

Look To The Stars: 星を見る装置を組み立てたい

短い chain quest です.クエストをくれるゴブリンが,星を見るための装置(望遠鏡?)を Cog という友人に手伝って作ってもらうために,足りない材料を手に入れてきてほしいというものです.その足りない材料として,最初のクエストでは Bronze Tube を持ってきてほしいと頼まれます.Bronze Tube は Engineering ができる人なら作れますが,作れなければ AH で買うのが早いです.一応,Gnomeregan にいるチョコボのようなロボットの敵も落としますが,レベル 20 台では辛すぎます.

2つ目のクエストは,望遠鏡の鏡として使える材料を探してほしいというものです.依頼主の話によれば,Mary という人がそれを持っているらしいので,その人に鏡を借りれないか聞いてほしいといわれます.クエスト自体は,町の東にある墓場の真ん中の小屋にいる Mary という女性のお化けに話しかければクリアです.このお化け自体は緑ネームですが,墓場にはレベル 25 前後の骨やら蜘蛛やらがいるため,戦闘する必要はあります.

3つ目のクエストは Mary's Looking Glass というアイテムを探してくる内容です.Mary によれば,何かの事件が起こって持っていた鏡を納屋の後ろで落としてしまい,そのまま Insane Ghoul に持っていかれてしまったとのこと.実際,このアイテムは町の南東にある壊れた教会にいる Insane Ghoulが落とします.

最後のクエストは,マップ 37, 82 あたりの洞窟にいる Zzarc' Vul という巨人を倒して,Ogre's Monocle というアイテムを手に入れる内容です.依頼主によれば,この巨人の目玉が望遠鏡のレンズとして最適なのだとか.望遠鏡のために目を取られてしまう巨人は少々哀れな気もしますが,この巨人のレベルは 30 で,周囲にもレベル 30 弱の巨人がうろうろしているため,ソロで行くならレベル 30 は欲しいところです.最後にこのアイテムを手に入れて Viktori Prism'Antras まで戻れば complete です.